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海形将志

Author:海形将志
40代、独身、東京在住。仕事は翻訳業。米留学経験有り。

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性を考える小説「セックス・ティーチャー」 第4章 ライク・ア・ヴァージン
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| 01:00:04
私、海形将志です!
しばらく更新していませんでした。読みにくい環境にしてすみません。

てな、わけで著者である私の写真を一つ。このブログの中の小説とマッチするものでもあります。

案外、いい男だって分かりますよ。



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プロフィール | 15:05:28 | Trackback(0) | Comments(0)
日本昔話的小説: 雪のように白い肌の女 第6章 ゲストリスト
雪山で出会った雪女のような女と約束したこととは。

まずは第1章から第5章までお読みください。

パーティーのドレスコードとして、男はタキシードということだったが、そんなものを亮は持っていなかった。だが、さすがファッション雑誌である。在庫の中にたくさんあって、その中の一つを借りることにした。

秘書もすっかりおめかしして、地味だが、胸のはだけたイブニング・ドレスを着ている。だが、彼女はデスクでアルバムのようなものに目を通している。パーティー会場にこれから向かうというのに、忙しそうな様子だ。亮は声をかけた。
「どうしたんだい? そろそろ行く時間じゃ?」
「うーん、だけど、その前にゲストリストにしっかりと目を通していないと、何度もみているんだけど、招待客全員のことを私は覚えないといけないの。主催者の編集長のそばで、ゲストを迎えるたびに私がささやいておしえないといけないの。今回は初めて招待する客も多いし、大変。顔と名前は全部、覚えていないと」
「でも、時間だよ」
「そうね」と彼女はアルバムを閉じ、亮と一緒にエレベーターへ向かった。

エレベーターの中で、亮は「よかったら、そのゲストリスト見せてくれないかな。僕もRUNWAYの一員だし、ゲストがどんな人だか知っていないといけない」と秘書にいうと、
「いいわよ。ちょっとだけよ。私は車の中でも、見直さないといけないから」といい、亮に渡す。開くと、ゲストと思われる人々の写真が貼られ、その横に名前、経歴などの情報が書き込まれていた。亮は、さらさらとページをめくり眺めた。

1階についてエレベーターを降り、玄関ホールを抜け、待っていた車の後部座席に秘書と一緒に乗り込むと、亮はアルバムを彼女に返した。


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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

軽小説 | 00:27:33 | Trackback(0) | Comments(1)
日本昔話的小説: 雪のように白い肌の女 第5章 ファッション雑誌
雪山で出会った雪女のような女と約束したこととは。

まずは第1章から第4章をお読みください。

ニューヨーク、アメリカ最大の都市。そこは亮にとって長年の憧れの都市であった。

市の中心部、マンハッタンのセントラルパーク近くに2LDKのアパートを提供された。広さは日本の同基準の倍。家具や家電も揃っている。だが、家賃は300ドルでいいという。会社まで歩いて通える場所である。すぐにでも仕事に取り掛かれるようにと会社が準備していたという。

何はともあれ、到着から数日後に仕事に取り掛かることとなった。

亮の使うオフィスは亮一人が使える個室でエリアス・クラーク社の目玉であるファッション雑誌RUNWAYの翻訳と翻訳文のHPへのアップである。出版されるのとは別の電子版である。日本の読者向けのサイトである。内容には数々のファッション用語がある。それについて詳しく調べながら日本語に訳していく作業だ。全くの新しい分野だが、やる気満々で取り組むことにした。

亮の個室は、その雑誌の制作編集フロア内にあった。ある日、編集長専用個室の前を通り過ぎたときだった。中年の女性編集長が若い女性秘書に対し、早口で次から次へと指示を出すのを聞いた。
「いいわね。カルバンクラインのスカートを10枚用意させて。明日のピア58の確認を、ポニーバッグはジョセリンに届けさせて。バナナリパブリックのドレスは必ずカバーに入れるように。マギーがだめならジャッキーにステージに上がらせるように。それとパトリック・ディマーシエに電話をして今夜の件はキャンセルすると伝えて」
若い女性秘書は、メモを取りながらも追いついておらず、どうしようかと困った表情で自分のデスクに座り、メモを眺めている。編集長に聞き直そうにも、業界では有名な鬼編集長だから聞き直すなど許されることではない。編集長は、彼女の気など知れず部下と会議を始めている。
亮は、その女性秘書に近づきそっと言った。
「カルバンクラインのスカートを10枚用意すること。明日のピア58の確認を、ポニーバッグはジョセリンに届けさせること。バナナリパブリックのドレスは必ずカバーに入れるように。マギーがだめならジャッキーにステージに上がらせるように。それとパトリック・ディマーシエに電話をして今夜の件はキャンセルすると伝えるように」
「わあ、ありがとう。よく覚えていたわね。助かったわ」と秘書は大喜びだ。メモに亮が言った内容を書き加えた。亮も助けることができてうれしかった。

それから数日後、その秘書が亮の部屋に入ってきて、こんなことを言った。
「ねえ、今夜のファッション・イベントのパーティーに参加してみてはいかがかしら。RUNWAYが主催するの。翻訳担当といえども、いろいろと体験した方がいいんじゃないかと思って。有名人にたくさん会えるわよ」
と秘書はにっこり顔で言う。亮は「喜んで」と返事した。実にわくわくとした気分になった。

第6章につづく

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

軽小説 | 21:40:57 | Trackback(0) | Comments(0)
KIMONOを着よう! 第5章 京都へ
日本の民族衣装、着物を通して学ぶ、伝統と文化の重さ。軽小説スタイルで。

まずは第1章から第5章までお読みください。

最近になって、一郎たちが弁護する日の丸・君が代拒否訴訟の裁判所前で、右翼団体がメガホンを持って演説をするようになった。都教育委員会から処分を受けた教師たちとそれを弁護する一郎たちに向けて非難のメッセージを叫び、行き交う人々に誹謗中傷のビラを配っているのだ。一郎たちは彼らにかまうことなく裁判所内に入る。もっとも、一郎たちは、こういうのには慣れっこだ。

この手の右翼連中は対立勢力から雇われていることが多い。がなり声を上げ、脅せば原告と弁護士たちが屈するだろうと思い込んでいるのだ。だが、どうせ雇われの身、雄たけびを上げることはするが、暴力行為にまで及ぶことはしない。そのことで警察沙汰になると自分たちの雇い主が損をするからだ。

それに右翼といっても、愛国心とか、伝統とか何も分からず、かっこつけるための道具にしているにすぎない。何も、メガホンを取ったり街宣車を乗り回す連中に限ったことではない。メディアなどで発言する右翼と称する言論人や学者、はたまた政治家どもに共通していえる。

例えば、子供に体罰することは伝統的な教育だと豪語しているが、そもそも、日本は古来から子供は叩いてはいけないという考えが根強い。学校の体罰は法律で禁じられているが、それは最近できた法律ではない。日本で最初に制定されたのは明治時代初期だ。新しく採りいれられた西洋的な鞭打つ学校教育に対して批判が起こり、教師がむやみに子供に体罰をくわえさせない為、制定されたのだ。体罰が学校で日常化したのはむしろ戦後のことだ。

同性愛者に対して侮蔑な言葉を発する保守の論者がいるが、それまた日本の伝統文化とは相容れない。日本には江戸時代まで男色、衆道と呼ばれる男性同士の性的な関係を表す言葉があり、実際に異端視されることなくそれがなされていた歴史がある。同性愛の異端視は明治時代に西洋のキリスト教的な価値観の流入により強化されてきたものだ。

伝統的な家族の絆や価値観を守るため、夫婦別姓に反対の声を上げるが、日本で夫婦が同じ姓を名乗るのが一般化したのは明治時代からである。大半の人々には苗字さえなかった。家族制度に関する法律の民法も明治時代から制定されたもので、その多くは当時の西洋の国々の家族制度が元になっている。離婚後、女性が半年間再婚できないという制度はその例で、当の西洋の諸国ではとっくに廃止されている制度だ。

脱原発運動に対して批判の声を上げる保守の者共だが、福島第1原発の事故で分かったように、安全神話など大ウソで国土が広範囲に汚染され人々の住む場所から地域コミュニティまで奪うようなものをどうして推進しようとするのか。

彼らを、右翼とか、保守とか、伝統主義者とか呼ぶのがはばかられる。

そんな折、日の丸・君が代裁判に取り組む我々に思わぬ電話がかかってきた。何でも京都に来て依頼内容を聞いてほしいというのだ。依頼人は京都に住まいを構えている人物で実業家だという。電話をかけたのは、その秘書であるという。電話では詳しい内容はいえないが引き受けてくれれば報酬はかなり出すという。事務所の連中は所長を含め、怪訝気味だった。何かあくどい陰謀に巻き込まれてしないか。それに京都なら京都の弁護士に依頼をするものだ。遠く離れた東京の一郎たちでないとできない依頼だという。

ところが、一郎たちの事務所は財政的に最近逼迫している状態だ。人権派の弱小事務所ならでは悩みだ。所長としては方針に反することはしたくはないものの、話だけは聞きに行こうと思い、誰かを京都に送ろうと決めた。だが、そこで、依頼人側から思わぬ条件を出された。依頼人と会うためには、弁護士は着物を着てこなければいけないというのだ。

事務所の者共は当惑した。弁護士の中に着物を持っている者などいないのではないか。だが、一郎は持っていると言った。そんなことで、一郎が京都に行き依頼人に会いに行くこととなった。何でも依頼人の名はFBという。イニシャルのみしかおしえられていない。直接会って話をきいて、自らを知ってくれというのだ。一体どういうことなのだろう。

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テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

和装 | 16:55:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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