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海形将志

Author:海形将志
40代、独身、東京在住。仕事は翻訳業。米留学経験有り。

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小説で地球環境問題を考える Part 4
地球環境問題を小説で説いてみようと思って書きました。自作小説ですが、環境問題を考えるための記事と思ってください。

熱帯雨林を守ろうと奮闘する環境活動家と破壊を進める国家及び企業の対立から浮かび上がる不都合な真実。

まずはPart 1からPart 3を読んでください。


 由美子は即座、スイートルームを出てエレベーターに乗り込んだ。堀田に教えられた階へ着くと、エレベーターを出、目的の部屋番号に向かって突進した。
 目的の部屋に着いた。ノックをしようとすると、さっと、ドアが開いた。
 堀田が現れた。
「やあ、お嬢さん、来たね。健次は、ぐっすり眠っているよ。起こしてやりな。僕は、同じ部屋だけど、今から明日の朝まで研究所にいるから帰ってこない。だから、二人きりで後はごゆっくりと、じゃあね」
 堀田はそう言いながら、由美子を部屋に入れ出ていった。
「ありがとう」
と由美子は小声で言った。
 由美子は、ベッドに寝そべる健次を眺めた。やっと二人だけになれたのだ。
 由美子は、床から飛び上ると、健次に覆いかぶさった。
「お、なんだ!」
 健次は、さっと反応した。眼鏡を外した目で間近に由美子を見る。
「こいつ!」
 健次は、大きく笑顔を作り言った。堀田が、この部屋にいないことを感知すると、照れくささが外れ、間近に由美子がいることに感激が走った。
 健次は、由美子にキスをせずいられなかった。由美子もそれに答えた。
 ぐっと深く唇を触れ合わせ、数秒後、放すと由美子は熱いままの唇を動かし言った。
「ねえ、健次、どうしてスワレシアに来たの。仕事って何なの?」
 すると、健次は由美子を腕に抱き言った。
「新しい薬の原料となるものを探すためさ」
「新しい薬の原料、そんなものがここで採れるの?」
「何言ってるんだ! ハワイで環境学を勉強したのなら知っているだろう。このへんは、ブラジルのアマゾンにも匹敵する世界でも有数の熱帯雨林地帯なんだぞ」
「あ、そうか。熱帯雨林の植物や昆虫から採るのね。知ってるわ、熱帯雨林は植物や生物の大宝庫。そのバリエーションといったら、地球で一番というから、まだ、発見もされてない生物や植物がうようよしているんでしょう。もしかしたら、その中に癌やエイズを治せる薬の原料があるかもしれない。そういうことでしょ?」
「よく知ってるじゃないか。そうさ、癌細胞やエイズウイルスを殺せる物質が熱帯雨林に潜んでいるかもしれないってことさ」
「見つけることができたら、健次、大金持ちね」
「何言ってやがる! 俺はそんなことのためにやってるんじゃない。薬を探して、不治の病で苦しんでいる人々を救いたいんだ。それこそ、俺の使命だ!」 
「わたし、健次のそんな正義感が強く情熱的なところがところが好きよ」
 由美子は、そう言いながら健次にキスをした。
「ねえ、熱帯雨林の中で二人っきりって素敵よね。ハワイでも何度か経験があるでしょ」
「おい、ハワイのときとは事情が違うぞ。まさか、そこまでついてくるつもりじゃないだろうな?」
「わたしも、環境学者のはしくれとして世界中の熱帯雨林をできるだけ多く見たいの。いけない?」
 健次は、じっと由美子を見つめると、
「そうだな。今や熱帯雨林っていうのはどこも伐採が進んで少なくなってきているからな。できるだけ多く見ておくべきだろう」
と言った。
「じゃ、ついてきていいの?」
「その代わり、邪魔するんじゃないぞ。あくまで補助として働いてもらう。環境学を勉強しているなら、少しは役に立つことでもあろうだろうし」
 由美子は、ぐっと力をこめ健次を抱き締めた。
「おいおい、そんなに喜ぶなよ。しかし、由美子、自分の仕事のほうはどうしたんだ。何の仕事で来たのか知らないが、ほったらかしていいのか?」
「ああ、あんなのわたしには関係ないことよ」


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テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

地球環境問題 | 21:41:41 | Trackback(0) | Comments(0)

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