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海形将志

Author:海形将志
40代、独身、東京在住。仕事は翻訳業。米留学経験有り。

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予選落ちボディビルダー
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| 22:08:03
原発問題を考える小説: 記憶 第1章 穴倉
原発ターミネーター」につづく原発の深刻な問題を問いかける。軽小説スタイルで。

地質学者のリヒャルトは、地下600メートルの穴倉にいた。

ここは、とあるヨーロッパの国の森林地帯の真下にある。何でも、高濃度核廃棄物を埋蔵し保管する施設だそうだ。核廃棄物は、原子力発電所から送られてくる。世界中に25万トンあるとされている。その多くは、このような地下埋蔵施設に送られ保管されるのだそうだ。

核廃棄物は、キャスクと呼ばれる金属とコンクリートの容器に入れられ運ばれてくる。リヒャルトは、この施設の建造における掘削のための地質調査員として雇われた。当然のことだが施設は頑強に造られなければならない。そのためには、掘っていく地層の地質を綿密に調べる必要がある。主に粘土層と呼ばれるところが最も適しているといわれる。

なぜ、こんなに地中深くに埋めて保管しなければいけないのか、それは核廃棄物は地上で保管するには大変危険な代物だからだ。いざ、廃棄物が空気中に放たれると、大変有害である。放射能を撒き散らし、人体や生物に害をもたらす。被曝により細胞の遺伝子が傷つけられ、例えば、癌や白血病を患わせ、妊婦が受けると胎児は障害を持って生まれてくることがある。場合によっては、死に直結することもある。

だから地中に埋め込み、そんな危険物を閉じ込めてしまおうという考えなのだが、この施設は、他の地下施設とは、ちょっと違った複雑な事情がある。それは、施設を完成させ、廃棄物で満杯にした後、封印をする。その後は、半永久的に誰も立ち入らせないようにしなければならない。

なぜか。

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

原発 | 13:30:03 | Trackback(0) | Comments(0)

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