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海形将志

Author:海形将志
40代、独身、東京在住。仕事は翻訳業。米留学経験有り。

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社会教訓小説2: ふれあい商店街 第4章 社長の過去
失われた地域コミュニティが問いかけるものとは。

まずは第1章から第3章をお読み下さい。

突然の異動、実質上の左遷である。給料は変わらないが、倉庫管理に移れだなんて明らかに自分に辞めてくれと会社が言ってきてるようなもんじゃないか。

原因ははっきりしている。あの老婆のことだ。あの呆けたお婆さんが、社長にあんなことをしなければ、こんなことには。むしろ、企画は受けてうまくいっていたはずなのに。

しかし、あのお婆さんはなぜ、あんなことを。突然、社長を自分の昔馴染みの人のように話しかけてきて。どう考えても社長とは年の違いからして、知り合いであるはずがない。社長は、ずっとアメリカにいた人だ。それに言っていたことが変だ。「死んでいたと思っていた」と。どういうことなのだろう。それに「岡ちゃん」と呼ぶのが気になる。岡村の「岡」なのか。単なる偶然だろうか。

だけど、同時に気になるのは、社長の反応だ。なぜ、あのことで私を左遷に。あんなふうに絡まれたら、誰だって起こるのは無理ないが、だけど、所詮はボケた婆さんのしたことだ。いくらなんでも、企画を潰して、私を罰しなくても。気分を害したということは分かるが、自分と新ブランドの企画とはまったく関係のないことだ。

だから、何かあるはずと思える。真知子は、それが気になった。

そんなある日、真知子は、老婆と関連のある人物と出会った。たまたま駅前の道を歩いていた。老婆の嫁か娘に当たる中年女性だ。以前、会ったことがある。

真知子は声をかけた。
「すみません。以前、ウォーリーでお会いしたことがあるの思うのですが」
中年女性は「はあ」と最初は分からないような反応だったが、真知子が老婆のことを話すと。
「ああ、ウォーリーの方。本当にこの度は申し訳ございません。姑である母が、とんでもないことをしでかしたようで」と申し訳ないような表情になって返した。
「実をいうと、そのことで気になることがありまして、どうしても、そのお母様とお会いしたいと思っているのですけど、駄目でしょうか。私、そうでないと納得いかないことがありまして」
と真知子。自分が異動命令を受けた事情を話すと、女性は、少し考え込んだ後、
「まあ、あのようにボケてしまっていますけど、御迷惑おかけしたことですし、いいですよ。会ってお話をするぐらいなら」と答えた。

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テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

軽小説 | 13:47:02 | Trackback(0) | Comments(0)

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